口重い市民、事件に触れぬ空気「どうしたら防げるのか」…佐世保・高1同級生殺害から5年

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追悼集会で黙とうをささげる生徒たち=長崎県佐世保市で2019年7月22日午前9時1分、綿貫洋撮影
追悼集会で黙とうをささげる生徒たち=長崎県佐世保市で2019年7月22日午前9時1分、綿貫洋撮影

 長崎県佐世保市の高1同級生殺害事件から26日で5年を迎える。殺人願望の高まりから友人を殺害し、遺体を切断するという残忍な事件は社会に衝撃を与えたが、地元では「事件に触れるのを避けるあまり、なぜ事件が起きたのか解明されないままだ」という声もある。

 事件は2014年7月26日に発生。マンションで1人暮らしをしていた元少女(20)が同級生の少女(当時15歳)を殺害した。事件後、長崎県佐世保こども・女性・障害者支援センター(児童相談所)が事件前月に元少女を知る精神科医から殺人の危険性を指摘されながら対応を取っていなかったことが明らかになり、児相は厳しい批判を浴びた。元少女は以前から猫を殺して解剖したり、父親をバットで殴打したりするなどしていた。

 事件を受け県は、命に関わる可能性のある重大事案の情報が児相に寄せられた場合は従来の文書報告ではなく、所長を交え即座に受理会議を開くことにした。佐世保市教委も注意が必要な子どもの進学時は、校長同士で引き継ぐようにし、児相など関係機関との協議の場を増やした。登校時の見守り活動も拡充された。朝長(ともなが)則男市長は「学校、地域でさまざまな取り組みをしてきた。現在は落ち着きつつある」と語る。

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