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余録

野球好きだった俳人の正岡子規は…

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 野球好きだった俳人の正岡子規(まさおかしき)はベースボール用語を日本語に訳した。打者、走者、四球……。これらは今も使われている。自身の雅号も幼名の「升(のぼる)」にちなんで「野球(のぼーる)」と名付けた▲東京の上野公園に「正岡子規記念球場」という野球場がある。1890(明治23)年、子規はここで野球の試合をした。野球が日本に紹介されてまだ歴史の浅い頃である。時代は移り、令和になって最初となる高校野球甲子園大会が8月6日に始まる▲同じ甲子園でも、こちらは俳句甲子園だ。子規の故郷、松山市で17日から開かれる。地方大会を経た全国の高校生たちが5人1組で俳句の出来栄えや鑑賞する力を競う。今年で22回を数える。真剣勝負が繰り広げられるのは高校野球と同じだ▲このところ俳句がブームだ。芸能人らが俳句を作って昇格を目指すテレビの人気バラエティー番組「プレバト」の影響が大きいようだ。先生役の夏井いつきさんも松山市在住の俳人である。俳句甲子園の創設にも関わったという▲若い人が俳句に親しむのを子規もきっと喜んでいるだろう。上野公園に近い住宅街には、子規と家族が暮らした「子規庵」が残る。仲間と語り合い、庭を眺めながら俳句を詠んだ畳の部屋に座れば同じ空気を吸っている感覚になれる。子規庵には今も多くの若者が訪れる▲令和の時代も、それぞれの甲子園で高校生が躍動する。そこにある青春のまぶしさが、見る者を引きつける。「夏草や ベースボールの人遠し」(子規)

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