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男の気持ち

生き抜いた父 北九州市八幡西区・前田裕司(非常勤講師・62歳)

 私が小学生の時、父が戦争の話をしてくれたことがある。とても寒い場所にいて、吐いた息がひげに凍り付き白くなったことや、小便が瞬く間に氷になった話などが記憶に残っている。父から戦争の話を聞いたのはこの1度だけである。

 私が15歳の時、父は51歳で他界した。役所から届いた父の軍歴を、母から頼まれて恩給の申立書に書き写していた時、父の足跡を初めて知った。

 目を引いたのは「昭和21(1946)年6月15日ポセット上陸」「昭和24年11月2日ナホトカ出発」…

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