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傷痍軍人の戦後74年 平和な時代になったのか /大阪

食卓の上にふと置かれた義手。自宅では、外して過ごす時間も長い=大阪府池田市で、小出洋平撮影

 池田市の寺本敏春さん(94)は、太平洋戦争を生き抜いた傷痍(しょうい)軍人だ。戦後の苦楽を共にした仲間が次々と鬼籍に入り、戦争の惨禍を語る当事者は減るばかり。「自分の経験を次世代に伝えなくては」と思うが、「今の若い世代に届くのか」という疑問もある。揺れる気持ちを抱えながら戦後74年の夏を迎えた。

 「目をつぶれば、銃撃を受けた時の左手の感覚は残っている。今も左手のかゆさで目が覚めることがある」。1945年初夏、岐阜県各務原市の飛行場に勤務していた時のことだった。飛行機のエンジンの点検作業中、米軍機の機銃掃射を浴び、左腕に被弾し重傷を負った。病院に運ばれ一命は取り留めたものの、左ひじから先を切断。寺本さんは戦列を離れ、20歳で終戦を迎えた。

 復員後は徴兵前から勤めていた電気メーカーに復職。発電機の部品設計の技術者として働いた。周囲から左腕…

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