メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

  • 政治プレミア
  • 経済プレミア
  • 医療プレミア
  • トクトクプレミア
黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続

/350 第四話 黒武御神火御殿=宮部みゆき 題字・絵 藤枝リュウジ

 二葉屋の主人夫婦は、お秋に暇を出すこともなく、淡々と働かせた。

「本当に有り難いことだと思います」

 その恩があったから、お秋も、後に病で寝付いてしまった二葉屋のおかみを親身に看取(みと)ったのだろう。

「これからも、変わらずに忠勤なさい」

 説教がましいのは承知の上で、富次郎は言った。

「甚さんのことは忘れっこないよね。だが、それ以外のことは忘れていい。この三島屋の変わり百物語が、まるごと聞き捨てにしてしまうからさ」

 その言葉には、富次郎が恃(たの)んでいる以上の効き目があったようだ。頑(かたく)なな険を刻んでいた…

この記事は有料記事です。

残り558文字(全文815文字)

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら
おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 飛び降りようとした女子中学生、引き留めた男性に感謝状 福岡・宗像

  2. 各地で猛暑 埼玉で38度の予想 「命の危険」気象庁、注意を呼びかけ

  3. 高校野球 星稜・林監督「奥川、末恐ろしい。こんな選手には一生めぐり合わない」

  4. 「けいおん!」「聲の形」など 松竹が京アニ映画の特集上映を発表

  5. 感謝状 橋に人影「もしや」説得し自殺防ぐ 女性を表彰 

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです