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接し方次第で変わる発達

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赤ちゃんの脳活動を計測する調査の様子=慶應大赤ちゃんラボ提供
赤ちゃんの脳活動を計測する調査の様子=慶應大赤ちゃんラボ提供

 <くらしナビ ライフスタイル>

 赤ちゃんの発達を科学的に解明する研究が、各地の大学で進んでいる。大人の接し方のわずかな違いが発達に影響することも分かってきた。赤ちゃんとのコミュニケーションや遊びに生かせる知見を、最新の研究成果から紹介する。

 ●赤ちゃんを研究

 心と言葉の発達を研究している慶応大の「赤ちゃんラボ」では、生後6~8カ月の赤ちゃん19人を対象に、脳の活動部位を調べた。大人の脳には、相手の意図を推定するなど社会性に関わるとされる部位がある。おもちゃを使って一緒に遊び、目が合ったら笑いかけたり赤ちゃんの発声をまねして返したりする「随伴性反応」をすると、同じ部位が強く活動した。目を合わせても一方的に話しかけた場合は、大きな活動が見られなかった。

 皆川泰代教授(発達心理学)は「赤ちゃんはコミュニケーションの基礎を理解している。様子をよく見て、指さしや発声にすぐに反応してあげることが大切。それにより言葉やコミュニケーション能力が育まれる」と話す。白野陽子研究員は「テレビやスマートフォンを見せる時は子どもだけにせず、隣で一緒に見ながら随伴性反応をしてあげることが重要」と指摘する。

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