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今週の本棚

堀江敏幸・評 『アナーキストの銀行家 フェルナンド・ペソア短編集』=フェルナンド・ペソア著、近藤紀子・訳

 (彩流社・2160円)

詩人の領域を超えた筆運び

 ポルトガルの詩人フェルナンド・ペソアが、ほぼ無名のままリスボンで亡くなったのは、一九三五年のことである。享年四七歳。生前に発表されたわずかな作品を除いて、ペソアの文学はすべて彼が遺(のこ)したトランクから発掘された。代表作『不安の書』もまた、この混沌(こんとん)から生み出されている。

 自分の声を残すのではなく、まるで自分と呼びうる存在を消すかのように、七十ほどの異名を使い分けていた…

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