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アートの扉

塩田千春 不確かな旅 赤い糸の恍惚と不安

「不確かな旅」(2016/2019年)の森美術館での展示風景=2019年6月、東京・六本木で永田晶子撮影

 特定の素材が作家の「代名詞」になることがある。ベルリンを拠点に活動する美術家、塩田千春さん(47)の場合は赤や黒の糸だ。「不在の中の存在」や生と死をテーマに、無数の糸を張り巡らし、物や空間を包み込む大規模なインスタレーションを幾つも手掛けてきた。

 「不確かな旅」は赤い糸がもつれ、絡まり、結びつきながら床に置かれた6隻の舟を覆う。骨組みだけの黒い舟はもやの中をたゆたうようにも、まばゆい光を立ち上らせているようにも見える。私は、人間は、どこへ向かって生きているのか。舟の行き先には何があるのか。作家の問いが潜む空間は華やかでありながら一抹の不穏さが漂い、見る者を恍惚(こうこつ)と不安に誘う。

 赤い糸が血や人間のつながりを示唆するなら、黒は「宇宙や森羅万象の象徴」(塩田さん)。「静けさの中で…

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