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余録

総務省の調査によると、会社や学校までの通勤・通学時間は…

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 総務省の調査によると、会社や学校までの通勤・通学時間は首都圏が一番長く平日平均で1時間半を超え、なかでも神奈川県は1時間45分にもなるそうだ。周りを見れば、片道1時間を超える人も珍しくはないから、さして驚きはないかもしれない▲ただ、月に20日電車を使って通勤すると仮定した場合、1年のうち半月以上も電車の中で過ごすことになる。そう聞けば、どうだろう。40年間通勤を続けるとすれば、1年と8カ月以上も「電車住まい」をしているような計算になる。一方で、小旅行のような気分で通勤できるはずもなく、相変わらずの「通勤」ならぬ「痛勤」ラッシュの毎日である▲時差出勤や在宅勤務などのテレワークの大規模な実験が官民が参加して9月まで行われている。こちらは痛勤への怨嗟(えんさ)の声がだれかに聞き届けられたわけではなく、2020年東京五輪・パラリンピックに向けた混雑緩和が目的である▲実施初日には、出勤者がまばらでガランとした都庁内の写真が本紙に掲載され目を引いた。「子どもとゆっくり朝食をとることができた」「(近くの)サテライトオフィスまでの出勤なので、通勤時間が短く済んだ」など、評価する声が多いようだ▲実験には、大会後のテレワークの本格的な普及につなげる思惑もあるのだという。そうなれば、五輪のレガシーにもなるだろう▲長時間の電車住まいから日本の会社員を解放するという話になるなら、五輪の市民参加の輪ももっと広がっていくのではないか。

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