キャンパる・大楽人
個性豊かな「ホコ天」に夢中 独自の視点で研究 内海皓平さん(東大大学院)
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8月2日は「ホコ天記念日」。1970年のこの日は、日本ではじめて歩行者天国が実施された日と言われている。そんな歩行者天国を独自の視点で研究しているのが、東京大学大学院の内海皓平さん(工学系研究科修士2年)だ。【東洋大・佐藤太一、写真は早稲田大・廣川萌恵】
内海さんの研究対象は、警視庁が「歩行者天国」と呼ぶ東京の秋葉原・銀座・新宿のほかに、「歩行者用道路」も含む。これは、公園が近くにない子どもの遊び場としてや、商店街の買い物客の安全、通学・通園する子供たちの安全のために車両の進入を禁止した道路のことだ。これに加えて、お祭りなどのために一時的に交通規制をする場合もある。これらが一般的には「歩行者天国」と呼ばれ、内海さんもそれにならって、これらすべてを「歩行者天国」と呼んでいる。
歩行者天国が日本で実施されるようになったのは、交通事故の増加が主な原因。歩行者天国がはじめて実施された70年は、交通事故の死者数は史上最多であった。そのため、歩行者用道路は都市部、特に学校の周りなどに多く見られる。なかなか気づかないが、データ上は現在、東京23区だけでも5000カ所の歩行者用道路があるというから驚きだ。
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