白銀にそびえる蔵王山のふもとに、一面、緑の牧場が広がる宮城県蔵王町北原尾(きたはらお)地区。太平洋戦争後の1946年、太平洋に浮かぶパラオ諸島から引き揚げた日本人が入植し、「北のパラオ」と名付けた土地だ。故郷を思う入植者たちの尽力によって、蔵王町はパラオの五輪ホストタウンとなった。
「冬は蔵王山から『蔵王おろし』が吹き付ける。とにかく寒かった」。北原尾に住む工藤静雄さん(77)は入植時を思い出す。パラオの現在の首都・マルキョクで生まれ、終戦とともに4歳のときに引き揚げた。以来、70年以上にわたってこの地で暮らす。
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