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終わらない氷河期~今を生き抜く

かつて「就職氷河期」(おおむね1993年~2004年卒)で足止めをくらい、希望を奪われた人たちは現在、30代半ばから40代後半。今も多くが非正規の仕事を繰り返すなど、苦悩を抱え、生き抜いている。

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終わらない氷河期~今を生き抜く

元ネットカフェ難民、抜け出せたのは「運」 「氷河期は社会が作り出した問題」

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 冬の深夜、大きなリュックを背負い、手にはボストンバッグを抱えてインターネットカフェに帰る。オールナイトパックを利用し、ダウンジャケットを着て狭い個室でつかの間の睡眠をとる。早朝、また荷物を抱えて外へ。最寄り駅のコインロッカーを同じような境遇の人たちと奪い合い、預けると仕事に向かう。その繰り返し。節約のため、時々外で夜を明かした。「金がなくなると死ぬ。このお金で1カ月どう乗り切るか、そればかり考えていた」。東京都内に住む菅原健治さん(40)=仮名=は「ネットカフェ難民」だった6年前の自分をこう振り返る。プライドは傷つき、将来の展望は全く見えなかった。

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