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熱狂ゲノム

人間をはじめ全ての生物が持つ遺伝情報「ゲノム」。最先端の研究機関が研究を独占する領域だったが、新技術の登場で医療や食品のほか趣味の世界にまで爆発的に広がろうとしている。この熱狂ぶりはどこに向かい、何をもたらすのか。第1部は自然環境やペットなど身近に迫るゲノム技術の現状を追う。

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熱狂ゲノム

第1部 身近に迫る技術/1(その1) 遺伝操作で外来魚駆除 ブルーギルを不妊化 琵琶湖で実用目指す

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 遺伝子を効率よく改変する「ゲノム編集」技術を使い、生態系に悪影響を与える外来魚のブルーギルを不妊化させて根絶させる実証実験に、国立研究開発法人「水産研究・教育機構」(本部・横浜市)や三重大の研究チームが乗り出す。数年以内に近畿地方の池に放流し、実験データを集めて琵琶湖(滋賀県)での実施を目指す。ゲノム編集した生物を自然に放して駆除する実験は、世界的にも非常に珍しい。

 ブルーギルは、北米原産の体長10~20センチ台の淡水魚。1960年ごろ食用として国内に持ち込まれ、全国に広がった。繁殖力が強く雑食で、在来種の稚魚や卵を食べる。滋賀県によると、琵琶湖での生息数は推計約520トン。地元の漁師が県の補助を受け捕獲を続けているが、駆除しきれないのが現状だ。

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