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余録

「2060年までは世界は終わらない」。こう予言したのは…

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 「2060年までは世界は終わらない」。こう予言したのは、どこかの新興宗教の教祖ではない。古典物理学の父、ニュートンその人だった。むろん物理学者としての見解でなく、聖書の記述からの推論である▲ニュートンには科学者としての顔の他に、錬金(れんきん)術(じゅつ)や神学研究に打ち込む神秘主義者の顔があった。先の予言は先年公開された彼の聖書研究にかかわる文書にあった。つまりは2060年より後は世界がいつ終わるか分からないという▲「キリスト(の再臨=世界の終末)は夜盗のようにひそやかにやって来る。私たちはその時期を知るよしもない」。ニュートンは記す。現代人が「ひそやかに来る終末」で想像するのは地球環境の破局か、核戦争か、未知の感染症か▲恐竜絶滅を招いた小惑星の地球衝突も「終末」の有力シナリオだが、「ひそやかに来る」こともあるのか。先日地球からわずか7万キロの空間を通過した小惑星が発見されたのは最接近の前日だった。まさに不意打ちのニアミスである▲小惑星は直径130メートル、衝突していれば東京都の広さの範囲を壊滅させていた。専門家によれば直径100メートル程度の天体は、かなり地球に接近しないと見えないことがあるという。もしも衝突コースだったら回避する手段はなかった▲人類絶滅にはいたらずとも都市を直撃すれば大惨劇となるこの規模の小惑星の不意打ちだ。神秘家ニュートンの予言に頼らず、天体物理学者ニュートンの心意を働かせて天からの脅威に目を光らせたい。

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