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黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続

/353止 第四話 黒武御神火御殿=宮部みゆき 題字・絵 藤枝リュウジ

 言葉が富次郎の喉元まで出てきて、つっかえた。

「かまわないんですか。厄介なことになるかもしれないのに」

「百物語を聞くのも、充分に厄介なことを引き寄せる趣味だと存じますが」

 今度は、富次郎は口を開けることもできなかった。息を呑(の)んで店主を見つめる。

「先にお会いした際には、私はお客様のお顔を存じませんでした。あとで、斜(はす)向かいの瀬戸物屋が教えてくれたんです」

 あれは変わり百物語で評判の袋物屋、三島屋の若旦那だよ、と。

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