受験で着る「勝負服」を神前で拝む 台湾の大学受験事情を探った
2019/7/31 16:09(最終更新 7/31 16:09)
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台湾の受験競争も日本と同様、激しい。台湾では大学の新学年は9月に始まる。初夏の台北の寺院は、試験を控えた合格祈願の受験生であふれていた。日本と同じく進学塾に通う生徒も多い。近年は海外志向の学生も増えているという。台湾の受験事情を取材した。
道教寺院は験担ぎの受験生と保護者でいっぱい
「どうか第1志望の大学に合格しますように」。6月28日、 台北市にある道教の寺院「文昌宮」。大勢の受験生や保護者が、一心不乱に祈りをささげていた。日本の大学入試センター試験と似た統一試験「大学入学指定科目考試」(指考)を7月1~3日に控えて行われた合格祈願式だ。
文昌宮のご神体「文昌帝君」は中国で学問の神として知られ、台湾では「受験の神様」として最も有名だ。日本の受験生が菅原道真をまつる太宰府天満宮(福岡県)や北野天満宮(京都市)で合格祈願をするのと似ている。
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