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社説

英語での表現力不足 教師任せにしていいのか

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 4月に全国の小学6年生と中学3年生を対象に実施された全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を文部科学省が公表した。

     今年の特徴は、例年の国語、算数・数学に加え、初めて中3で英語も実施したことだ。

     その結果、英語を聞き取ったり読み取ったりする能力は高かった。一方で、自分の伝えたいことを文章で表現することや、即興での会話が苦手という傾向が明らかになった。

     調査の報告書は、子どもが英語で意見を述べ合うなど授業を実際のコミュニケーションの場とするよう提言する。授業を実践的な対話中心にする工夫が必要ということだろう。

     子どもの英語力を高めるには具体的にどうすればいいのか。ヒントは、調査の一環で実施したアンケートの結果にある。

     「英語の勉強は好きか」「英語の授業はよく分かるか」といった子どもの興味関心や理解度などを聞き、平均正答率との相関関係を調べた。すると、理解度は当然ながら、興味関心が大きい子どもほど平均正答率が高いという結果が出た。

     英語を好きになれるかどうかが大きなポイントだということだろう。

     そうなるためには、授業で単語や文法だけでなく、外国の文化などを教えることも大事ではないか。

     国際化や情報通信技術の発達で、英語に触れる機会が増えていることも関心の深まりにつなげられる。

     今回の調査でも、英語のホームページを見たり、地域の人と英語で話したりと、授業以外で英語に接する機会が日常的にあると答えた子どもは3割を超えた。その子どもたちの平均正答率は高かった。

     英語に限らず、知識はあっても応用は苦手という傾向は2007年に調査が始まって以来、他の教科についても指摘されてきたことだ。

     教師は部活動や事務作業など授業以外の業務で忙しい。そのため、課題は分かっていても、一方的に知識を伝える昔ながらのスタイルを変えられないのではないかということも、これまで指摘されてきた。

     教師任せにするのでなく、地域と連携して外国人住民との交流の機会を増やすなど、英語に親しむ環境を授業以外にも広げていく仕組みを考えるべきだ。

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