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子どもたちに向けた童話です。大人が読み聞かせ、お互いの心を通わせましょう。

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みんなふつうで、みんなへん。/1

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みんなふつうで、みんなへん。 1

 <広げよう おはなしの輪>

ぶん 枡野浩一(ますの・こういち)  内田かずひろ(うちだ・かずひろ)

 中田なかた宏和ひろかずくんは理科りか授業じゅぎょうちゅう、ボールのことをかんがえていました。

 そのボールは片手かたてげやすいおおきさで、よくバウンドします。いろいろないろのがあるのですけれども、オレンジいろのがいいなあと、近所きんじょ駄菓子屋だがしやさんでっているのをたときにめていました。

 だから、3ねんくみ担任たんにんである速井はやい温子はるこ先生せんせいが、

「あしたはボールをわすれずにね」

 とった瞬間しゅんかん、やったーと、こころなかでさけんでよろこびました。ずっとしかったあのボールを、おかあさんに正々堂々せいせいどうどうってもらえるチャンスだ、とおもったからです。

「そうなの? まあ、あした授業じゅぎょうでつかうなら、しかたないわね」

 うちにかえっておかあさんにはなすと、ボールがえるくらいのおかねを、すぐにわたしてくれました。宏和ひろかずくんは自転車じてんしゃ駄菓子屋だがしやさんへき、オレンジいろのボールをにとりました。ねんのため、あかいボールもって、やっぱりオレンジいろのをいました。自分じぶんわなかったあかいやつをうのはだれかな、もしかしたら丹羽にわおさむくんかな、などとかんがえながらいえかえったのです。


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