児童虐待相談、過去最多を更新 最多は心理的虐待 厚労省

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 厚生労働省は1日、2018年度に全国の児童相談所(児相)が対応した児童虐待の相談件数(速報値)が前年度比19.5%増の15万9850件で過去最多を更新したと公表した。心理的虐待で警察からの通告数が増えたことが要因とみられる。同省は「過去最多になったことは重く受け止め、6月の児童福祉法改正に伴う対策強化を着実に進めたい」としている。17年度に虐待死が判明した子どもの数は、前年度比12人減の65人(無理心中の13人含む)だった。

 虐待の内容別では、子どもの前で配偶者に暴力を振るう「面前ドメスティックバイオレンス(DV)」を含む心理的虐待が8万8389件(55.3%)と最も多く、17年度より1万6192件増えた。身体的虐待は4万256件(25.2%)、ネグレクト(育児放棄)は2万9474件(18.4%)、性的虐待は1731件(1.1%)だった。

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