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「前へならえ」発祥の地で前へならえ 反射炉築造の江川英龍、もう一つの功績

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江川邸前の枡形(ますがた)で「前へならえ」をする韮山中の生徒たち。手前の農兵姿は辻村幸久さん=静岡県伊豆の国市韮山韮山で2019年8月1日午前11時36分、石川宏撮影

 号令「前へならえ」の発祥の地とされる静岡県伊豆の国市韮山で1日、訪れたグループが「前へならえ」をする企画が始まった。「前へならえ」は幕末の韮山代官で、同市の世界文化遺産、韮山反射炉を築造した江川英龍(坦庵)が考案したもので、坦庵のもう一つの功績を広く知ってもらうのが狙い。31日まで同市の江川邸枡形(ますがた)で開催している。

 兵糧としてのパン製造でも知られる坦庵は、農民にも武力を担わせるべきだとして「農兵」の採用を幕府に進言した。農兵への号令としてオランダ語を翻訳し「前へならえ」「気をつけ」「右向け右」などの言葉を作った。実際に農兵が訓練を始めたのは坦庵死後の1864年のことだ。

 企画のきっかけは「伊豆の国歴史ガイドの会」会員の同市四日町、辻村幸久さん(40)の体験だ。数年前に「前へならえ」の由来を含めて家族連れに反射炉の解説をしたところ、お父さんが反射炉前で子どもたちに「前へならえ」をさせ記念写真を撮った。辻村さんは「『前へならえ』を作った人と言えば、子どもにも分かる。『前へならえ』をきっかけに坦庵に興味を持てば」と期待する。

「前へならえ」をする韮山中の生徒たち=静岡県伊豆の国市韮山韮山で2019年8月1日午前11時44分、石川宏撮影

 1日は、地元の市立韮山中の中学生ら約100人が参加。2年でバレー部の秋山和葉(かずは)さん(13)の元気な号令で全員で一斉に「前へならえ」をした。辻村さんも農兵姿で参加した。

 自宅は江川邸近くで、先祖が農兵かもしれない秋山さんだが「『前へならえ』がここで生まれたとはきょう知った。100人に号令をかけたのは初めてで緊張した」と話した。

 企画はスケッチブックにグループ名と人数、日付を書き、「前へならえ」をして記念撮影。写真を実行委員会(mitsuketa1292@furuhaku.jp)に送る。坦庵が36代目当主、現在の当主が42代目、反射炉の高さが15・7メートルであることにちなみ、360人目、420人目、1570人目のグループにはプレゼントがある。【石川宏】

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