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ニッケル鉱山開発で分断進む先住民 フィリピン・ミンダナオ島

フィリピン・ミンダナオ島の北スリガオ州クラベルでのニッケルの露天掘り現場=2018年6月、マニラ大教授レスリー・バウソン氏撮影

 フィリピン・ミンダナオ島北部で進む大規模な鉱山開発により、先住民ママヌワ族の伝統的な狩猟・採集文化が危機にさらされ、民族内で分断が進んでいる。開発に伴う立ち退きや自然環境の変化、補償金の地域差が大きな要因だ。採掘されているのは、現代文明の象徴、携帯電話や電気自動車のバッテリーに欠かせないニッケル。ママヌワ族のカイン・フクマンさん(62)は「日本人にもママヌワの現状を知ってもらいたい」と訴えている。

 鉱物資源が豊富で、世界有数のニッケル鉱床を持つ同島北スリガオ州では、1930年ごろから採掘が行われてきた。80年代以降は多国籍企業が参入し、露天掘りによる大規模な鉱山開発が実施された。フィリピンの鉱業法や先住民権利法は、大規模開発で影響を被らざるを得なくなった先住民の権利を守り、生活や文化を維持するための金銭的補償、インフラ整備を企業側に義務づけている。

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棚部秀行

1998年入社。仙台支局、東京社会部などを経て、現在東京学芸部副部長。

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