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中村文則さん=木葉健二撮影

 参院選の48・8%という驚異的な低投票率から感じたのは、奇妙な息苦しさだった。

 選挙に行かない人を批判するのも、違う気がする。僕たちは、考えたくないようにさせられているのかもしれない。重い空気のような力で、顔を背けさせられているのかもしれない。

 メディアがひどく政権を気にするようになった。人事にも影響を与える幹部クラスが、政権と親密になったり食事などしていれば、自然とそうなるだろう。当たり前のことを言って恐縮だが、今すぐやめるべきだ。これは立場から発生する職業倫理で、欧米なら通常考えられない。同じ理由で当然、野党とも親密になってはいけない。政権に食い込む仕事は部下がやればいい。断るのも困難だろうから、政権側が自重すべきだ。この件はもう一度国会の議題に上げてもらいたい。こんな空気はもうやめないか。

 選挙特番をやり、何か言われるくらいなら、現場も避けたくなるだろう。こんなにテレビ報道の少なかった選挙は初めてだった。開票速報の後で、政治家に「鋭く」質問する「アリバイ作り」も逆に息苦しい。視聴者も気づいている。それは選挙前にやるべきことだ。

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