メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

中村文則さん=木葉健二撮影

 参院選の48・8%という驚異的な低投票率から感じたのは、奇妙な息苦しさだった。

 選挙に行かない人を批判するのも、違う気がする。僕たちは、考えたくないようにさせられているのかもしれない。重い空気のような力で、顔を背けさせられているのかもしれない。

 メディアがひどく政権を気にするようになった。人事にも影響を与える幹部クラスが、政権と親密になったり食事などしていれば、自然とそうなるだろう。当たり前のことを言って恐縮だが、今すぐやめるべきだ。これは立場から発生する職業倫理で、欧米なら通常考えられない。同じ理由で当然、野党とも親密になってはいけない。政権に食い込む仕事は部下がやればいい。断るのも困難だろうから、政権側が自重すべきだ。この件はもう一度国会の議題に上げてもらいたい。こんな空気はもうやめないか。

 選挙特番をやり、何か言われるくらいなら、現場も避けたくなるだろう。こんなにテレビ報道の少なかった選挙は初めてだった。開票速報の後で、政治家に「鋭く」質問する「アリバイ作り」も逆に息苦しい。視聴者も気づいている。それは選挙前にやるべきことだ。

この記事は有料記事です。

残り1218文字(全文1692文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 麻生財務相 休校中の学童保育負担「つまんないこと聞く」 新型肺炎対策

  2. トイレットペーパー買い占め相次ぐ 新型肺炎の影響巡りデマ 熊本で

  3. 困窮の末、57歳母と24歳長男死亡 ガス・水道止まり食料もなく 大阪・八尾の集合住宅

  4. 東証、一時1000円超安 新型コロナ感染拡大懸念で

  5. 東京ディズニーランドとディズニーシー休園へ 29日から3月15日まで臨時休園

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです