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ストーリー

ベトナム、戦乱で故郷と米に(その2止) 今も消えぬ罪悪感

母サムさん(左)の自宅でアルバムを見ながら思い出を語り合うリーさん=ベトナム南部ホーチミン市で2019年6月、国枝すみれ撮影

 

 ◆ベトナム戦禍、子供たちを米に脱出させ

敵・味方、家族が分断

 ベトナム・ホーチミン(旧サイゴン)はうだるような暑さだった。マイ・ティ・サムさん(70)は、ベトナム戦争末期の1975年4月に娘たちと別れた時と同じ家に住んでいた。米国人のジェリー・ロジャースさんが、サムさんと娘リー・ニューン・ウィリアムズさん(49)たち姉妹のために購入した家だ。

 1階は居間と台所、2階が寝室の質素な造り。リーさんの好物マンゴスチンや甘いパンを食べきれないほどテーブルに並べ、特製アイスコーヒーを振る舞った。おなかをこわさないよう、いったん水を沸かしてから氷を作るやり方は、「ジェリーに教わった」。柔和な表情だ。

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國枝すみれ

1991年入社。英字新聞毎日デイリーニューズ編集部、西部本社福岡総局で警察担当記者、ロサンゼルス支局、メキシコ支局、ニューヨーク特派員を経て、2019年10月から統合デジタル取材センター。05年、長崎への原爆投下後に現地入りした米国人記者が書いたルポを60年ぶりに発見して報道し、ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

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