- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

1945年の広島への原爆投下で、親子6人全員が犠牲になった一家があったが、大量の家族写真が運良く難を逃れ残されていた。そこから50枚以上を抜き出し、亡くなった長女の一人語り風の文を付けた写真絵本「ヒロシマ 消えたかぞく」が、7月に出版された。笑顔あふれるスナップは、穏やかな日常と、それを奪った原爆のむごさを伝える。【大沢瑞季】
撮影したのは、爆心地から約500メートルの広島市播磨屋町(現・中区本通)で理髪店を営んでいた鈴木六郎さん。カメラが趣味で、子どもたちそれぞれのアルバムを作り、写真の横に一言を添えて大事に持っていた。44年ごろ、戦況悪化により荷物だけ郊外の親類宅に疎開させ、その中に約2000枚の写真があった。
この記事は有料記事です。
残り582文字(全文894文字)