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トランプ氏、追い風か 上智大教授・前嶋和弘氏(米国政治)
事件を受け、米民主党は「移民は敵」だとレッテルを貼るトランプ大統領への批判を強めるだろう。だが、熱心な支持層によるトランプ氏への信頼は揺るがず、結果としてトランプ氏の支持固めにつながる可能性もある。
トランプ政権下で人々の反移民感情は先鋭化しており、容疑者がトランプ氏の言動に何らかの影響を受けて反応した部分はあるかもしれない。民主党側は「トランプ氏が憎しみをはびこらせている」と批判し、共和党支持者の中にも非難する人は多いだろう。だが一方で「移民を追い出せる」と思う人もいる。
トランプ氏は7月、(イスラム系らマイノリティーの)民主党女性新人議員4人を念頭に「国に帰ったらどうか」と暴言を吐いたが、共和党支持層の支持率は下がっていない。今回の事件でも支持率は下がらず、追い風になる可能性がある。国民の分断はさらに広がるが、トランプ氏にしてみれば、このまま2020年大統領選に突入することが、むしろ思惑通りの展開となる。
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