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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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被爆5団体リーダー相次ぎ失う 核廃絶の声、募る危機感

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2015年の政府要望に出席した5団体の代表のうち4人が亡くなった=長崎市で2015年8月9日、矢頭智剛撮影
2015年の政府要望に出席した5団体の代表のうち4人が亡くなった=長崎市で2015年8月9日、矢頭智剛撮影

 被爆者5団体の一つ、長崎県被爆者手帳友の会会長、井原東洋一(とよかず)さんが先月、83歳で亡くなった。被爆70年の2015年当時の5団体トップのうち4人が鬼籍に入った現実に、関係者からは「核廃絶や平和に声を上げ続ける運動が、日々難しくなっていく」との危機感が広がっている。

 5団体は、それぞれ被爆体験の継承に努める他、核実験への抗議や、被爆者援護施策の拡充要望などに共同で取り組んできた。毎年8月9日には、平和祈念式典出席などのため長崎を訪れた首相らと面会している。

 5団体トップは、09年から同じ顔ぶれが続いてきた。しかし、長崎原爆遺族会の正林克記さん(享年77)が16年、長崎原爆被災者協議会(被災協)の谷口稜曄(すみてる)さん(享年88)が17年に死去。今年に入り、県被爆者友愛会の中島正徳さん(同89)、井原さんが相次いで亡くなった。

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