20歳の渋野は、プロテストを初受験した2017年に不合格となるなど、決してスムーズに歩みを進めてきたわけではない。しかし周囲の人々に恵まれ、豊かな環境で選手としての土台を培ってきたことが実り、プロテスト合格から約1年で一気に大輪の花を咲かせた。
渋野は、岡山市職員の父悟さん(51)、地元で体操教室の講師を務める母伸子さん(51)の次女として育った。悟さんは、筑波大陸上部の砲丸投げと円盤投げの選手で、伸子さんは同大の1年後輩で、やり投げの選手だった。両親譲りの高い身体能力を持っていた渋野は、幼い時から伸子さんの教室に参加し、さまざまな運動やダンスに親しんだ。ゴルフを始めたのは小学2年の夏。ゴルフ練習場に勤める友人の父から体験会に誘われたのがきっかけだった。
その秋にはスポーツ少年団でソフトボールも始めたが、ゴルフもソフトボールも大好きな渋野を、少年団の指導者たちは積極的に応援してくれた。打撃を左打ちに変え、3年になって投球練習を始めたのも、体を左右バランス良く使うなど、ゴルフにも通じる動きを身につけられるようにと勧められたからだ。
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