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「万葉古道」を尋ねて

交流・別れ・流浪/45 3都を巡った巨木/11 なぜ詠まれぬ、平城遷都 /奈良

儀式や宴会が開かれた平城宮「東院庭園」。小石を敷き入り組んだ形の池、曲水、建物、築山などが復元されている。2010年に特別名勝に指定=奈良市で、栗栖健撮影

 万葉集には、正史「続日本紀」が記録したような平城遷都(710年)に伴う民衆の苦労や、逆に新都への礼賛の歌は無い。藤原宮、後述する恭仁宮と比べ、不思議な扱いだ。

 藤原京から平城京に移る人の列には大伴旅人(665~731年)、山上憶良(660~733?年)もいた。当時、最高の知識人、歌人の1人。各約80首を残したが、遷都に関わる歌は無い。もっとも2人の歌はほとんどが60歳を過ぎ筑紫で会ってからの作。遷都から20年ほど後だ。

 旅人は727~730年、大宰府長官だった。大納言となり帰京。憶良は726年、筑前守に任じられ、旅人の帰京の1年ぐらい後、解任され奈良に戻ったらしい。漢文にも長じた2人は高齢だが、触発し合い、歌の新境地を開いた。

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