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20人が死亡し、26人が負傷した米南部テキサス州エルパソでの銃乱射事件は、米国史上初めて中南米系移民を標的にした「国内テロ」として捜査が進む。中南米系移民が8割を占める街には動揺が広がったが、事件を乗り越えようと市民が団結する動きも強まっている。移民の共同体の「誰も排除しない」という姿勢は揺らいでいない。
事件から一夜明けた4日、現場の小売店「ウォルマート」の前に住民が次々と献花に訪れた。犠牲者に祈りをささげる親子、店舗を見つめて涙する姉妹。移民であるというだけで向けられた殺意に、誰もがやりきれない怒りや悲しみを抱えていた。ジルベルト・マルモレホさん(46)は「移民が嫌いだからといって殺していいはずがない。あまりにばかげていて怒りが抑えられない」と声を震わせた。
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