豚コレラ、感染地域が拡大 関東流入警戒 政府、封じ込め対策強化

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豚コレラが確認された養豚場で豚の殺処分をする関係者ら=愛知県で3月27日、本社ヘリから山崎一輝撮影
豚コレラが確認された養豚場で豚の殺処分をする関係者ら=愛知県で3月27日、本社ヘリから山崎一輝撮影

 豚コレラの感染地域が拡大している。養豚場での感染は7月に入って三重、福井でも確認され、富山、長野では野生イノシシの感染が判明。複数の養豚場で感染が見つかった岐阜、愛知を含めて感染は6県に広がった。主要な生産地として知られる群馬などへの感染拡大も懸念されており、政府は封じ込め対策の強化を急いでいる。

 「感染地域の拡大に危機感を持っている」。7月31日に開かれた農林水産省の防疫対策本部会議で吉川貴盛農相は対策の強化を指示した。野生のイノシシが養豚場に入ることを防ぐ防護柵の設置を全国で義務付けるほか、豚を早期に出荷することで豚舎を空にし、施設の消毒など感染防止対策を徹底していく方針を確認した。

 昨年9月に岐阜で確認されて以来、1年近く経過したが、終息の兆しは見えない。

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