「写して何になるか」考え押しのけ、原爆投下翌日シャッターを切った祖父 孫の写真家が思いをつなぐ
毎日新聞
2019/8/6 19:48(最終更新 8/7 12:10)
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広島に原爆が投下された翌日、1945年8月7日。陸軍広島師団司令部の報道班員だった岸田貢宜(みつぎ)さん(当時29歳、故人)は、爆心地の東約500メートルにあった広島市内の自宅跡で原爆ドームのかすむ原子野を撮影した。それから74年を経た今年の8月6日、貢宜さんの孫で写真家の哲平さん(42)は同じ場所でカメラを構えた。「シャッターを切ればおじいちゃんとつながる」。写真を通じ、祖父の体験を伝え続けるつもりだ。【矢追健介、李英浩】
一面のがれきからは余じんがくすぶり、背景には亡霊のように原爆ドームがたたずむ。「おじいちゃんが撮ったときは、地獄のような状況だったんだろうな」。6日、広島市中区の広島本通商店街。哲平さんは時折、パソコンに収めた貢宜さんの写真を確認しながらシャッター音を響かせた。
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