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あの日を残す

長崎の証言50年/下 戦後世代模索 被爆体験を次代に

被爆者らと証言誌の内容を議論する山口響さん(左)=長崎市目覚町で、今野悠貴撮影

 長崎市目覚(めざめ)町の古びた2階建て家屋の一室が、市民団体「長崎の証言の会」の事務所だ。5月中旬、被爆者ら70~80代の会の運営委員9人が集まり、今年刊行する証言誌の内容を話し合った。編集長の山口響さん(43)=長崎市=が意見をまとめる。出席者のうち唯一の戦後生まれだ。

 長崎市に隣接する長崎県長与(ながよ)町出身。祖父が被爆した被爆3世だが、その体験を聞くことはなかった。1995年、進学した京都の大学の書店で偶然、初代編集長の鎌田定夫さん(2002年死去)が主宰する研究所が出した「ナガサキの平和学」を手に取り、証言の会の存在を知った。

 その後、上京して大学院に進み、帰省する度に事務所を訪ねるようになった。長崎に帰郷した12年に入会し、14年に編集長に就いた。長崎大核兵器廃絶研究センターで客員研究員も務めている。

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