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地域課題をアジアの生徒と考える
「地域と協同し学びを深めるプログラムを学校の中に創る。そうすることで地域の魅力を知り、課題解決にも向き合える若者を輩出したい」。そう決意し昨年4月に起業をした。そう考えるきっかけとなったのは学生時代のフィリピンでの体験だった。
現地で、寄付でいただいた100本のテニスラケットを用いてテニスコーチをした。さらに、NGO(非政府組織)のLOOBの活動を通して120人の子どもたちと接した。活動中に二つのことに気づいた。一つ目は貧しい環境で学校に行けない子どもたちでも、それぞれにさまざまな才能を秘めていること。二つ目は、地域のスラム街の状況について、学校に行くことができる子どもたちはあまり理解していなかったことだ。
その時に、地域の人がその地域にある課題に目を向けて、課題に取り組むことが必要なのではと考えた。フィリピンに限らず、例えば日本でも、自分の生まれ育った地域の産業や文化を友達に説明できる子どもたちは少ないだろう。学校教育の段階で地元の産業について学ぶ機会を設ければ、地域をより理解した学生を育むことにつながると思った。
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