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点字の周りで

見えない・見えにくい人にとって、社会は少しずつ暮らしやすくなっている面もあります。毎日新聞社が発行する国内唯一の週刊点字新聞「点字毎日」の記者が、機器や便利グッズ、福祉制度の紹介と共に視覚障害の世界を解説します。

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視覚障害の世界 全盲でも楽しめる球技 フロアバレーで頂点目指せ

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昨年夏、福岡県で開かれた全国盲学校フロアバレーボール大会の様子
昨年夏、福岡県で開かれた全国盲学校フロアバレーボール大会の様子

 「夏の高校野球」が開幕しました。視覚障害者の間でも、野球は人気スポーツの一つです。目が不自由でも楽しめるよう工夫された野球を、「グランドソフトボール」と言います。

 守備は10人と通常の野球より1人多く、全盲の人を少なくとも4人含めるのがルールです。弱視の人でも見やすいように大きいハンドボールを使い、全盲選手はボールが地面を転がる音を頼りに打ったり守ったりします。全盲プレーヤーの西村秀樹さん(57)は、醍醐味(だいごみ)について「バットで球を打った時の振動が新鮮です」と話します。

 毎年夏、「盲学校の甲子園」と位置づけられる大きな大会があります。生徒数の減少などでチームの維持が難しくなり、グランドソフトボールは3年前に実施されなくなり、今は、フロアバレーボールに種目を変えて、大会は続いています。フロアバレーは6人制で、一般のバレーと同じ大きさのコートを使います。一般のバレーと類似点も多いですが、ボールはネットの下をくぐらせます。

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