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シネマの週末・この1本

あなたの名前を呼べたなら 理不尽でもまっすぐに

映画「あなたの名前を呼べたなら」の一場面

 恋愛映画は主人公たちの行く手を阻む障壁が高いほど、ドラマの情感が盛り上がる。“身分違い”は最もポピュラーな障壁だが、このインド映画は古風な時代物ではない。現代の大都市ムンバイを舞台に、理不尽な階級差や因習が残るインドの現実を描く。

 19歳で嫁ぎ、4カ月後に夫を病気で亡くしたラトナ(ティロタマ・ショーム)は、今はムンバイの住み込み家政婦だ。雇い主である大富豪の御曹司アシュヴィン(ヴィヴェーク・ゴーンバル)は、婚約者の浮気で挙式直前に破談となり、失意のどん底に。そんな同じ屋根の下で暮らす男女の格差愛の行方を見つめる。

 ご主人様と使用人。ましてラトナは夫の死後も婚家に縛られ、恋愛さえご法度の“未亡人”だ。インドで生まれ、米国で学んだ新人のロヘナ・ゲラ監督は、階級社会のインドでは成立しえない身分違いの恋を、ファンタジックなおとぎ話にせず、リアルかつ洗練された作風で語っていく。

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