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アートの地平から

美術を通じた学び=住友文彦

「アリスの広場」と滝沢達史さんが実施する「ゆったりアーツ」における作品鑑賞=アーツ前橋で2019年、滝沢さん提供

 子どもから大人まで、美術を通じた学びへの期待を耳にする機会が増えている。本当はいよいよ来たかと喜びたいが、まるで競争を生き残るための新しい武器のように語られているのは気になる。

 私の知人に高校時代、教師と一対一でずっと陶器を作っていたイギリス人の作家がいる。彼は言葉の表現力も、化学や物理も、地域の歴史も、すべて土をこねて焼く行為を通して学んだと言う。毎日同じことの繰り返しで高校生には退屈だったと苦笑するが、じっくりと時間をかけて自分の力で学んだことの確かさが今の彼を支えているのは間違いない。何が大事で、重要なものなのか。それを自分で実感するのがアートの優れた特徴だ。これを実践するには時間もかかるし、それぞれの個性の違いが何よりも優先される。

 時間も限られ大勢が一緒に学ぶ学校では大事なことは決まっていて、皆で同じことをする。そうすると教師と…

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