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(新潮社・1458円)
英国社会のリアルユーモア交え報告
まず要約を試みよう--
日本人女性がアイルランド人の男性を配偶者として、十一歳の息子と三人でイングランド南部の地方都市で暮らしている。
息子が通うのはエリート校ではなくしばらく前まで最低辺と言われていた地域の学校。そこに白人労働者階級、貧困層、移民の子、などさまざまな出自の生徒が通う。
これは学校という場を得た女性の手になるイギリス社会のリアルな現状報告であり、子供の知的・精神的・社会的成長の記録であり、同時にユーモラスで痛快なエッセーである。
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