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寄稿

原爆俳句 創造力蘇生の契機に=田中俊廣

 <日曜カルチャー>

水をのみ死にゆく少女蝉の声 原民喜/降伏のみことのり、妻をやく火いまぞ熾りつ 松尾あつゆき

 昭和20(1945)年8月6日、9日。広島と長崎への原子爆弾投下による人命や街の壊滅と、8月9日未明のソ連参戦の報は、ポツダム宣言の無条件降伏受諾を加速させる。

 15日正午の終戦(敗戦)の玉音放送まで、政府や軍の首脳部は、国体護持やその行方について立場や名誉をかけて駆け引きを続ける(半藤一利『日本のいちばん長い日』参照)。一方、広島・長崎で地球上初めて原爆の惨苦に逢着(ほうちゃく)した二人の文学者は、その体験と見聞を手帳や日記に記していた。

 原民喜(はらたみき)(1905~51年)は、前年に病妻を亡くした悲嘆を抱えて広島の生家に帰っていた…

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