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西村玲子の装い帳

さっぱりとした夏を

 こんなに季節が定まらないのは珍しい。梅雨明けを待った先月のこと。夏服の出番はいつになるのか。涼しいことに甘えきって油断していると、急に暑い夏がやってくるのだろうか。などと心配していた。

 どんなことになってもまずは、自分の周りを整える。懐かしい風景や出来事を思う。気持ちのよい服装を選択する。本当は絵に描いたジジちゃんのような子犬が欲しい。それもままならなくて妄想している。

 入院先ではいろいろな方たちと出会う。3カ月で退院して我が家に戻ってくると、入院中のお付き合いは途切れてしまう。そんな生活もなかなかいい。何事も思うようには続かないが、こんなものだって割り切ることができるようになった。引きずってばかりいた私だが、この年齢になってやっと、自分の世界とほかを切り離すことができるようになった。

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