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論点

芸能人と芸能事務所

有川寛・元読売テレビプロデューサー

 吉本興業の芸人が反社会的勢力から金銭を受け取っていた「闇営業」問題を機に、芸能人と芸能事務所の関係に注目が集まっている。移籍したタレントの出演に関し、元の所属事務所がテレビ局に圧力をかけていた疑いも浮上した。日本の芸能界特有の慣行や、今後の芸能人と事務所のあるべき姿を考えてみた。

 宮迫博之君が記者会見で涙を流しているのを見た時、何でこんなことになったのか、事務所に相談できる人はいなかったのか、と驚いた。それだけに直後の会見で、吉本興業の岡本昭彦社長が口にした「ファミリー」という言葉には違和感を感じた。本当にファミリーなら、宮迫君たちの会見は開かれなかったはずだからだ。

 創業107年の老舗・吉本興業には、かつて確かに「ファミリー」という空気があった。寄席経営からスタートした明治・大正期は、創業者が食えない芸人と一緒に食卓を囲む本当の家族的経営だったし、私が演芸番組のプロデューサーをしていた昭和、平成初期も、まだ劇場がベースだった。劇場の楽屋は先輩・後輩が触れ合う場があり、今ほど芸人も多くなく、一体感があった。一方、テレビの楽屋が個室であることに象徴されるように、…

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