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山は博物館

それは戦時下だった/17 伐採を免れた丹沢の森

陸軍の伐採を拒否した結果、大木が残る丹沢・札掛の森

 <くらしナビ・環境>

 神奈川県庁の旧林務課に一つの伝説がある。軍の命令が絶対だった戦時中、軍用材にするため陸軍が丹沢山地・札掛(ふだかけ)地区の県有林を切ろうとすると、当時の林務課長が頑として拒否したというのだ。軍刀をちらつかされても態度を変えなかったとされる。その山林は今、県の天然記念物などに指定され、モミを中心に大木が茂る森として残っている。

 札掛の森は名峰・大山(おおやま)(1252メートル)の北約3・5キロ、標高500メートル辺りの清川村にある。軍が目を付けたのは、良材が多いからだけでなく、そばに「丹沢林道」(約26キロ、現・県道70号)が通り、木を搬出しやすかったことが理由とみられる。その県道脇にある森の案内板には「南条完二林務課長に伐採要請があったが、丹沢の森林に関する学術考証に欠かせないと拒否した」と書かれている。

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