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伝えたい・戦後74年/上(その2止) 「鶴岡は第二のふるさと」 疎開先に恩返し

疎開50周年を記念し1994年に建立された記念碑の前で記念撮影をする江戸川区民ら=鶴岡市役所で2019年5月24日、長南里香撮影

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神社の講堂で食事をする江戸川区の児童たち=江戸川区郷土資料室提供

 =1めんからつづく

     だいさん葛西かさい国民学校こくみんがっこうの5ねんせいだった野口のぐち昭夫あきおさんは、1944ねんなつ山形県鶴岡市やまがたけんつるおかし疎開そかいしました。部屋へや班長はんちょうまかされ、したがくねん面倒めんどうをみました。「12じょう部屋へやで12にん寝起ねおきをしていました。ホテルの半分はんぶん兵隊へいたい使つかっていました」

     ものりず、いつもおなかをすかせていました。ごはんはおちゃわんいっぱいうすいみそしる。おかずはほとんどありません。おなかの調子ちょうしととのえるくすりくちにしたり、ちているものをひろってべたりすることもありました。くわあまさはいまおぼえています。

     地元じもといえあそびにくと、ものしてくれることもありました。「けんかもしたけれど、地元じもととはなかかった。教科書きょうかしょせてくれたり、いじめられたらまもってくれたりしました」となつかしみます。

    東京とうきょう野原のはら

     戦争せんそうわった45ねんがつ野口のぐちさんと新見しんみきよしさんは江戸川区えどがわくかえってきました。「なによりもおやえることがうれしかった」と新見しんみさん。野口のぐちさんはいえけてしまったのではないかと、心配しんぱい仕方しかたなかったといいます。いえ無事ぶじでしたが、周辺しゅうへん野原のはらになり、すっかり景色けしきわっていました。

     学童疎開がくどうそかいから10ねんがたった54ねん疎開そかいしただいさん葛西かさい国民学校こくみんがっこう卒業生そつぎょうせいたちで「さんかい」を結成けっせいしました。現在げんざいは18にんほどの会員かいいんがいます。新見しんみさんが3代目だいめ会長かいちょう野口のぐちさんは副会長ふくかいちょう会計かいけいつとめています。

     「さんかい」は鶴岡市つるおかしへの訪問ほうもんつづけています。74ねんには、かつてあそんだ市内しない内川うちかわ生活用水せいかつようすいよごれたため、江戸川えどがわのコイや金魚きんぎょまんびき放流ほうりゅうしました。ひと変装へんそうした「けもの」がおさけをふるまうさい鶴岡つるおか天神祭てんじんまつり」に参加さんかし、感謝かんしゃ気持きもちをつたえてきました。コイのおれい鶴岡市つるおかしから郷土きょうど人形にんぎょう「いづめこ人形にんぎょう」がおくられました。さんかい人形にんぎょう母校ぼこう江戸川えどがわ区立くりつ第三だいさん葛西かさい小学校しょうがっこうおくりました。それをきっかけに、母校ぼこう学童疎開がくどうそかい体験たいけんかたつづけています。江戸川区えどがわく鶴岡市つるおかしは81ねん友好ゆうこう都市としになりました。

     学童疎開がくどうそかいから75ねんたる今年ことしがつさんかいなど学童疎開がくどうそかい体験者たいけんしゃたちでつくる5団体だんたいやく30にん鶴岡市つるおかしおとず旧交きゅうこうあたためました。新見しんみさんは「鶴岡つるおかだいのふるさと。大変たいへんときれてもらって、ありがたかった。時代じだい令和れいわわっても、平和へいわでおだやかな時代じだいつづいてほしい」とはなしました。【篠口しのぐち純子じゅんこ

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