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伝えたい・戦後74年/上(その1) 戦火逃れ東京から山形へ 感謝忘れず交流続く

学童疎開の体験を話す「山疎会」の新見清さん(左)と野口昭夫さん

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山形県鶴岡市

 日本にっぽん戦争せんそうけそうになってきた1944ねんなつ大都市だいとしどもが戦火せんかをさけて農村部のうそんぶうつる「学童疎開がくどうそかい」がはじまりました。東京都江戸川区とうきょうとえどがわく新見しんみきよしさん(84)と野口のぐち昭夫あきおさん(86)は親元おやもとはなれ、山形県鶴岡市やまがたけんつるおかし疎開そかいしました。大人おとなになってからも鶴岡市つるおかしへの感謝かんしゃ気持きもちをわすれず、いま交流こうりゅうつづけています。【篠口しのぐち純子じゅんこ

     疎開そかいには親戚しんせきいえたよって避難ひなんする「縁故えんこ疎開そかい」と、学校がっこうごとに集団しゅうだん避難ひなんする「集団しゅうだん疎開そかい」がありました。集団しゅうだん疎開そかい疎開そかいさき政府せいふけ、江戸川区えどがわく山形県やまがたけんまりました。44ねんがつから45ねん10がつまでに5111にん山形県内やまがたけんない疎開そかいし、そのうち4388にん鶴岡市つるおかし旅館りょかんやおてら生活せいかつしました。

     二人ふたり当時とうじだいさん葛西かさい国民学校こくみんがっこう現在げんざい江戸川えどがわ区立くりつだいさん葛西かさい小学校しょうがっこう)にかよっていました。新見しんみさんは3ねんせい野口のぐちさんは5ねんせいでした。

     東京とうきょうは、だんだんアメリカぐんによる空襲くうしゅうはげしくなっていきました。学校がっこういて1時間じかんもすると空襲警報くうしゅうけいほうり、防空頭巾ぼうくうずきんをかぶってかえることがおおくなりました。

     新見しんみさんは45ねんがつ10とおか一夜いちやにしてやく10万人まんにん犠牲ぎせいになった東京大空襲とうきょうだいくうしゅう体験たいけんしました。その鶴岡市つるおかし疎開そかいしました。「自分じぶんちかくでがり、本当ほんとうにこわかった。鶴岡つるおかではほとんど空襲くうしゅうがなく、しずかなときごさせてもらいやすまった」と疎開そかい体験たいけんかたりました。

     4がつ鶴岡駅つるおかえきくと、先生せんせい寮母りょうぼさんが出迎でむかえてくれました。宿泊しゅくはくさき鶴岡つるおかホテル(現在げんざい閉館へいかん)でした。「ホテルのわきゆきたかくつまれ、よじのぼってベランダからはいろうとしたらおこられた」とかえります。

     まださむかったので、上級生じょうきゅうせいとおしくらまんじゅうや馬跳うまとび、縄跳なわとび、庄内平野しょうないへいやでスキーをしました。最初さいしょは「旅行りょこう気分きぶんだった」そうですが、なんにちかすると家族かぞくえないさびしさがこみげてきました。「うちにかえりたい」。まえ東京とうきょう方角ほうがくかって「おやすみなさい」とおじぎをすると、より一層いっそうさびしさがしました。=2めんへつづく

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