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論の周辺

眼差しの変化という「罠」

インフラグラム

 私たちはどこにいるのか、そしてどこへ行くのか--これは古来、人々を捉えてきた問いだが、変化の途上で渦中にある者が答えを出すのは難しい。例えば1990年代以降、急速に利用が拡大したインターネットや、ここ数年で爆発的に普及したスマートフォンといったデジタルメディアが、人類史の中でどのような意味を持つかは、まだ解明の緒についたところだ。

 写真家で批評家の港千尋さんが5月に刊行した評論『インフラグラム 映像文明の新世紀』(講談社選書メチエ)は、このテーマに透徹した見方を与えてくれる。インフラグラムは著者の造語で、「現代社会のインフラ言語としての、写真や動画を含む映像」を指す。写真共有アプリのインスタグラムを想起させるが、接尾語のグラムは「書いたもの、描いたもの」の意であり、テレグラムなら電報だ。テレグラムから発想されたというインス…

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