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最前線の記者がそれぞれの取材テーマを論じます。1976年にスタートした毎日新聞を代表するコーナー。

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ハンセン病の啓発活動 回復者に共感や敬意を=斉藤貞三郎・大阪制作技術局(前大阪編集局)

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ハンセン病家族訴訟原告の元患者家族らに謝罪した安倍晋三首相(右端)。偏見差別の根絶に全力を尽くすと約束した=首相官邸で7月24日、川田雅浩撮影
ハンセン病家族訴訟原告の元患者家族らに謝罪した安倍晋三首相(右端)。偏見差別の根絶に全力を尽くすと約束した=首相官邸で7月24日、川田雅浩撮影

 ハンセン病元患者家族が国に勝訴し確定した6月の熊本地裁判決を受けて、原告・弁護団は、これまでの啓発活動を検証し抜本的に見直すよう国に求めている。偏見差別の被害が家族にも及ぶことを前提とするためだが、そもそも「差別はやめましょう」という紋切り型の内容では、根深い偏見差別が解消されるはずもない。回復者や家族は過酷な境遇を生き抜いた「主人公」だ。人の心を動かすのは、敬意(リスぺクト)にあふれた啓発ではないだろうか。

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