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女の気持ち

家族の歴史 神奈川県平塚市・須藤康子(主婦・74歳)

 何代にもさかのぼって家族のルーツを調べ上げ、本人に伝えるテレビ番組がある。先日、その番組で、ある老優の少年時代を描く中に、1945(昭和20)年5月25日の山の手空襲に関する記録があった。これまで、3月の東京大空襲のことは知っていたが、山の手空襲がこれほど激しいものとは知らなかった。

 その時、私の脳裏にはかなり鮮明に、画面とは異なる映像が浮かんできた。生後9カ月の私を抱いた母が、空襲警報に追い立てられるように走っている姿である。

 当時、私たち家族は東京・代々木に住んでいたが、軍需産業の技師だった父は佐世保(長崎県)に出向中。母が防空壕(ごう)より安全な避難場所として選んだのは、明治神宮だった。やっとたどり着き、塀を乗り越えられずに難儀していると、既に避難していた見知らぬ男性が「赤ちゃんをこちらに投げなさい」と声をかけてくれ、神宮の森に身を隠すことができた。実家の周辺は焼失を免れたが、焼夷(しょうい)弾の破片で作られた穴は…

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