パラリンピックの原点は傷痍(しょうい)軍人のリハビリだった。日本では1964年の東京パラリンピックを機に障害者スポーツが広がり、先の大戦の傷痍軍人たちに生きる勇気と希望を与えた。この時に多くの選手を送り込んだ国立箱根療養所(現・国立病院機構箱根病院、神奈川県小田原市)では、スポーツに打ち込んだ元兵士らの息づかいを感じながら患者たちがスポーツを楽しんでいる。【五十嵐朋子】
「廃兵院」。箱根療養所の前身の施設はこう呼ばれていた。日露戦争の傷兵を収容する場として1907年に東京に作られた。36年に箱根に移転し、日露戦争や第二次世界大戦で脊髄(せきずい)損傷で下半身が不自由となった人を専門に受け入れる場となった。
この記事は有料記事です。
残り1266文字(全文1573文字)
毎時01分更新
人間の便を研究するベンチャー企業「AuB(オーブ)」の社長…
新型コロナウイルスの感染拡大は、あらゆる人々の営みに大きな…
新型コロナウイルス禍で、いつもと異なる日常が続いている。家…