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「中国軍10分で香港に」市民に不安と反発 武装警察車両数百台、深圳に展開

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香港に隣接する中国・深圳の「深圳湾スポーツセンター」のスタジアムで待機する武装警察部隊の車両を捉えた衛星写真=12日撮影、AP

 香港に隣接する広東省深圳に中国軍指揮下の暴動鎮圧部隊である武装警察(武警)の車両数百台が展開して16日で1週間になる。「逃亡犯条例」改正問題を巡る香港の抗議運動をにらむ武警車両の配置は「高度の自治」を保障された香港市民の強い反発を招いている。

 15日付の香港紙「東方日報」の1面トップには「中国軍10分で香港に到達」との大見出しが躍る。中国の東部戦区陸軍の短文投稿サイト「微博」の公式アカウントに「(武警車両が停車する)深圳のスタジアムから香港まで10分しかかからない。香港国際空港までは56キロだ」と投稿されたことを報じた。

 この投稿は、香港国際空港で13日夜に中国メディア記者らが暴行を受けた事件を「テロ事件」と批判。武警が中国大陸から香港に越境し、テロや暴動を鎮圧するための法的根拠も紹介している。

 武警車両の写真も香港市民の不安をあおる。米宇宙企業マクサー・テクノロジーズ社が12日に撮影した衛星写真によると、香港と港湾一つを隔てて接する「深圳湾スポーツセンター」のスタジアムに約500台の装甲兵員輸送車などの武装車両が停車している。

 大量の武警車両が10日に深圳で目撃された際には、周辺で実施中の訓練に参加するための展開とみられた。だが、数百台の車両は1週間近くもスタジアムに停車したままで動きがないことから、香港の抗議運動が大規模な暴動になった場合、深圳から越境して直接鎮圧するための部隊展開ではないかとの見方が強まっている。

 一方、深圳周辺では武警や警察などの反テロ・暴動訓練「深圳亮剣行動」が6日ごろから実施されている。香港メディアは、暴徒を鎮圧する訓練の場面を繰り返し報道し、国家権力の介入に警戒を強めている。香港国際空港の抗議活動に参加していた女性は「中国の武力は非常に恐ろしいが、(抗議以外に)できることが他にない」と座り込みを続けていた。【北京・浦松丈二、香港・工藤哲】

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