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We♡Rugby~世界のフィールドから

W杯出場チームも活用 アイルランド企業のスポーツデータ分析がけが予防などに効果

キットマンラボのデータ分析ソフトのデモンストレーション画面。選手がスマートフォンで入力した睡眠時間や疲労状態などのデータを分析し、けがの予防に生かす=ダブリンで2019年8月7日午後3時43分、大谷津統一撮影

 9月20日に開幕するラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会の1次リーグで日本と対戦するアイルランドは、情報通信技術(ICT)の先進国だ。スポーツ分野も例外ではなく、データ分析を手掛ける「キットマンラボ」(ダブリン)は日本のラグビー・トップリーグチームやプロ野球の球団を含む世界各国・地域の約250のスポーツチームにデータ分析ソフトを提供。選手のけがの予防などに効果を上げている。

スポーツデータ分析ソフトを世界各国・地域の250チームに提供しているキットマンラボ=ダブリンで2019年8月7日午後3時1分、大谷津統一撮影

 アイルランドの2016年のICTサービス輸出額は71億ドル(7483億円)に上り、2位のインド(55億ドル)を大きく引き離し、世界トップを誇る。スポーツ分野で実績のあるキットマンラボは12年、アイルランドのプロラグビークラブ「レンスター」のコーチをしていたスティーブン・スミス氏が創設した。現在はサンフランシスコやシドニーにも研究開発と営業の拠点を置く。主力商品は選手の運動量や動作を解析し、けがの予防やパフォーマンス向上につなげるソフトだ。

データ分析ソフトのメリットなどを説明するキットマンラボのケビン・マクラフリン副社長=ダブリンで2019年8月7日午後3時15分、大谷津統一撮影

 GPS(全地球測位システム)を通じて練習や試合の間に速度や走行距離などのデータを収集し、選手個々に基準値を設定。走る速度が一定の水準に達しなければ、ふくらはぎを痛めやすい傾向にあるといい、コーチに伝えて練習内容の調整に生かしている。関節の可動域を定期的にチェックし、けがのリスクを判断する解析ソフトもある。

 ラグビーW杯日本大会の出場チームでは、強豪のイングランドや南アフリカなどがキットマンラボのソフトを活用している。アイルランド代表で8試合に出場した経験を持つ同社のケビン・マクラフリン副社長は「南アフリカのラグビーのクラブチームは、ソフトを導入した初年度にけが人が32%減った」と成果を説明した。

 アイルランドは欧州と北米の市場にアクセスしやすい立地の良さもあり、米グーグル、米フェイスブックなどが大規模な拠点を置いている。日本ではラグビー・トップリーグのトヨタ自動車とNTTドコモ、プロ野球・DeNAもソフトを活用しており、マクラフリン副社長は「我々にとって日本は新しい市場だ」と話している。【ダブリン大谷津統一】

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