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余録

香港でのデモ隊への「迫害」を非難し…

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 香港でのデモ隊への「迫害」を非難し、「残虐な弾圧を続けるならばすべての重大な結果に責任を負うべきだ」と香港政庁に警告したのは誰だろう。実は1967年の反英デモのおりの中国の周恩来(しゅうおんらい)首相である▲この時中国は文化大革命のさなかで、香港でも左派労働者を中心に英国の植民地支配への抗議のストやデモが続発した。騒乱の中、やがて爆弾テロや要人暗殺も仕組まれ、本土との境界では紅衛兵の乱入や人民解放軍の展開もあった▲騒乱は中国側が香港を武力回収しないと分かり収束する。それから52年、今また香港との境界に中国の武装警察部隊が集結中という。中国の影響下の香港政庁と、中国の支配を拒む若者らのデモという攻守ところを変えた半世紀後だ▲容疑者を中国に引き渡せるようにする逃亡犯条例改正案の完全撤回と行政長官辞任を求めて抗議活動の続く香港である。デモ隊の占拠で一時まひ状態となった空港は復旧したが、繁華街などでの警官隊との衝突は依然治まっていない▲一部で過激化する抗議に中国側は「テロの兆し」と非難を強め、背景には米国など外国の「扇動」があるとほのめかす。一方、トランプ米大統領は中国の部隊派遣にふれて武力介入をけん制、香港問題は米中対立のカードにもなった▲ソーシャルメディアを介した集団行動はややもすれば歯止めを欠き、世論から孤立する危うさもある。自由を求める香港市民の幅広い連帯を大切にし、武力に劣らない賢慮と道義の力を示してほしい。

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